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先端芸術音楽創作学会

 先端芸術音楽創作学会は、先端芸術音楽(コンピュータ音楽)の創作を対象とした研究に関する学会として2009年6月20日、新たに立ち上がりました。新たなコミュニティを形成し、研究発表、創作発表、情報交換、などを目的とします。関東を中心として、3ヶ月に1度程度の定例研究会、またレクチャーコンサートなどを開催します。また、若い人々の発表、議論の場としても機能させたい、と考えています。

News

<InterCollege Sonic Arts Festival 2014> インターカレッジ・ソニック・アーツ・フェスティバル 2014

                          JSSAインターカレッジ運営委員会
日時:2014年11月1日(土)
      11月2日(日)

会場:洗足学園音楽大学

PDF版 フライヤー : icsaf-omote.pdf icsaf-ura.pdf


 第22回JSSA研究会はインターカレッジソニックアーツフェスティバルとの共催で、11月1日(土)2日(日)の2日間にわたり学生のコンサートと関連した研究発表が行われます。
 今回はICSAF(インターカレッジ・ソニックアーツ・フェスティバル)が旧ICより再発足して以降の初企画で、記念すべき会となります。ICSAFは全国20校程度の大学の学生のコンサートと作品解説等を話題とした研究発表をJSSA研究会と共催で行います。
 また、研究発表では、2日14:20から特別企画(共催:筑波大学)として「人と音の情報学」共同国際シンポジウムを開催し、水野みか子氏、Laurent Pugin氏、藤永一郎氏による基調講演を予定しています。
 水野氏は,20世紀の前衛作曲家の作品をとりあげ,音色の概念について考察します。シュトックハウゼン,シェフェール,ブーレーズ,サーリアホ,などの作品を横断的にとりあげ,20世紀後半の音楽に特徴的な「音響オブジェ」の概念を掘り下げます。
藤永氏,Pugin氏 の講演は作曲家なら誰でも親しんでいる楽譜についてです。Pugin氏の講演はRISMという世界的に有名なオンライン楽譜コレクション,中でも,自筆譜,スケッチなどの部分で、これらの貴重なリソースによって作曲のプロセスを理解することについての講演です。
藤永氏の講演は,デジタル化された楽譜アーカイブ(SIMSSA)に関するもので、これらによって,楽譜やメタデータの検索や分析が可能になる。音楽研究者,音楽家,図書館司書などが利用できるようなプロトタイプを現在開発中です。なお、藤永氏は日本語で講演してもらえる、とのことです。
 通訳は田村かのこ氏に依頼しました。工科系と異なり、美学関連の英語は難解な不慣れな用語も多発するため、本会では可能な限り通訳をつけています。
 皆様奮ってご来場ください。

<InterCollege Sonic Arts Festival 2014について>
日本全国でコンピュータ音楽を教育課程に取り入れている大学が参加する「インターカレッジ・ソニック・アーツ・フェスティバル 2014」を開催します。
コンサート、インスタレーション、研究発表など、学生たちの成果の発表の場であり、切磋琢磨の場であり、情報交換の場であり、親睦の場です。
また、メディア芸術としてのコンピュータ音楽の新たな表現の可能性と自らの才能をアピールする場でもあります。

主催 インターカレッジ・ソニック・アーツ・フェスティバル 2014 実行委員会
共催 先端芸術音楽創作学会(JSSA)
後援 洗足学園音楽大学/大学院

お問い合わせ
〒213-8580
神奈川県川崎市高津区久本2-3-1
洗足学園音楽大学 音楽・音響デザインコース
電話&FAX 044-888-1850
Email icsaf[at]mash-sounds.com
([at] を @ に置き換えてください)

<登録校 50音順>
IAMAS(情報科学芸術大学院大学)
大阪芸術大学
九州大学大学院
京都精華大学
神戸山手短期大学
首都大学東京
昭和音楽大学
洗足学園音楽大学
玉川大学
帝塚山学院大学
同志社女子大学
東京芸術大学
東京電機大学
日本大学


<コンサート>
11月1日(土) 14:40~ コンサート A
大学名/氏名/曲名
洗足学園音楽大学  上西 萌   実験室の覗き窓
昭和音楽大学    福間 靖悟  Lucid Dream
首都大学東京    倉知 尚貴  Walking in the dark
昭和音楽大学    木下 颯人  Transmission
東京電機大学    望月 雄太  空

11月1日(土)17:40~ コンサート B
大学名/氏名/曲名
昭和音楽大学  本間 隼   彼岸花
大阪芸術大学  岩瀧 明日  音のマトリョーシカ
首都大学東京  國枝 彩乃  The experiment of voice
大阪芸術大学  畔柳 佳奈  金魚草

11月2日(日)13:10~ コンサート C
大学名/氏名/曲名
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]  大石 桂誉  ray.sniff~ ネットワークデータを使った音響パフォーマンス
同志社女子大学   天野 知亜紀   あこがれ
帝塚山学院大学   佐藤 若奈    デンシ○オンガク
帝塚山学院大学   篠原 理恵    蓋のむこうがわ

11月2日(日)16:40~ コンサート D
大学名/氏名/曲名
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]  アディリジャン ヌリマイマイティ  第一創造曲
洗足学園音楽大学    市橋 佐和   耳をつらぬく円盤の世界
東京電機大学      高橋 佳紘   Alice Syndrome
帝塚山学院大学     上田 隆太   Call to My Heart
東京電機大学      杉浦 永憲   necyomantia
同志社女子大学     鶴澤 茉莉江  「弦奏 第2楽章」 マンドリン奏者:赤木奏映


<インスタレーション>
11月1日(土) 13:00-18:00
11月2日(日) 10:00-16:30

大学名/氏名/作品名/場所
洗足学園音楽大学    釣田勇弥 大野真帆  マルチスピーカプロジェクト2014  ブラックホール3Fロビー
情報科学芸術大学院大学[IAMAS] john smith  ”Toru”モスキート音によって年の功を逆転させるゲーム  シルバーマウンテン
情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 酒井 亮    spiel raum          ブラックホール3F B305
情報科学芸術大学院大学[IAMAS] Reck Hahn  non-linear           シルバーマウンテン
九州大学大学院         吉田紘希   humosic           シルバーマウンテン
九州大学大学院         森脇ほのか  AirRythem-エアリズム-     シルバーマウンテン
日本大学            上田真平   Phase Composition      シルバーマウンテン

第22回JSSA研究会・インターカレッジソニックアーツフェスティバル・「人と音の情報学」共同国際シンポジウム

日時: 2014/11/1(土)13:15 - 14:00, 16:00 - 16:45
2014/11/2(日)14:20 - 16:00
会場: 2014/11/1(土)洗足学園音楽大学2202教室(2号館2F)
2014/11/2(日)洗足学園音楽大学2400教室(2号館4F)
住所: 神奈川県川崎市高津区久本2-3-1
アクセスマップ: http://www.senzoku.ac.jp/music/headmenu/access.php
キャンパスマップ: http://www.senzoku.ac.jp/music/introduction/campus/campusmap.php
共催:インターカレッジデジタル芸術ワーキンググループ
洗足学園音楽大学
筑波大学図書館情報メディア系・知的コミュニティ基盤研究センター
参加費:無料
Ustream中継URL: http://ustre.am/rsaD
(研究会開催中に生中継)
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCmgY_HiLbVNwpVplpLn7bHw
(研究会後にアーカイブ公開)


会誌原稿 : http://www.jssa.info/doku.php?id=journal022

11/1 <学生セッションA>
13:15 - 14:00 (各発表20分間)
・john smith, 城 一裕(情報科学芸術大学院大学[IAMAS])「”Toru” モスキート音によって年の功を逆転させるゲーム」
・酒井 亮, 三輪眞弘(情報科学芸術大学院大学[IAMAS])「MIDIピアノを用いたインタラクティブな音楽作品”spiel raum”について」

16:00 - 16:45 (各発表20分間)
・市橋佐和(洗足学園音楽大学音楽音響デザインコース) 「アクースマティック音楽制作の着想について ー自作曲『縫う、ごくり。這う、泳ぐ』よりー」
・吉田紘希, 中村滋延(九州大学大学院芸術工学研究院)「複数の種類のセンサーを利用した音楽演奏システム”humosic”について」


11/2 <基調講演>
14:20 - 16:00 (各講演30 分間, 通訳:田村かのこ)
・ 水野みか子(名古屋市立大学)「20世紀作曲家における音色と音高」
・ Laurent Pugin (RISM) “Historical music sources as testimony of compositional processes”
・ 藤永一郎(McGill University)”SIMSSA: Single Interface for Music Score Searching and Analysis”


<概要>

11/1 <学生セッションA>

「”Toru” モスキート音によって年の功を逆転させるゲーム」
john smith, 城一裕 (情報科学芸術大学院大学[IAMAS])

本研究では、「”Toru”モスキート音によって年の功逆転させるゲーム」について発表する。”Toru”は、年をとると徐々に聞こえなくなっていく超高音域(モスキート音)を難易度設定に用いたゲーム作品であり、親とこどもという年の功によって覆し得ない関係性を覆す、こどもの方が常に有利なゲームとすることを目指している。”Toru”では、記憶力を競うゲームの一つであるサイモン(1978)を参照しており、体験者は左右何れかのスピーカから鳴る音を記憶・回答する。回を重ねるごとに音域が高くなるこのゲームでは、年齢に応じて低下する高音域の聴力特性に沿って、その遊びの質がロジェ・カイヨワの述べるところの模倣(ミミクリ)から偶然(アレア)へと変化していく。今回の発表では、高齢者であればあるほどその攻略が難しくなるこの作品の位置づけを、主に芸術的な側面から関連作品を参照して論じる。


「MIDIピアノを用いたインタラクティブな音楽作品”spiel raum”について」
酒井 亮, 三輪眞弘(情報科学芸術大学院大学[IAMAS])

本研究発表では,MIDIピアノを使用した音楽作品”spiel raum”を紹介する.”spiel raum”はコンピュータが自動演奏するMIDIピアノを打鍵して鑑賞する作品である.コンピュータの自動演奏は全てアルゴリズムに従ったものであり,鑑賞者の打鍵もアルゴリズムによって処理され,自動演奏に反映される.アルゴリズムというルールの上で,コンピュータと鑑賞者が対話的に音楽を作りだすことを目指した本作品は,西洋音楽における音楽作品と鑑賞者の関係を再考するものである.


11/1 <学生セッションB>

「アクースマティック音楽制作における着想について ー自作曲『縫う、ごくり。這う、泳ぐ』よりー」
市橋佐和 (洗足学園音楽大学音楽音響デザインコース)

本作品は、アクースモニウム演奏を前提としたアクースマティック音楽である。2012年に大阪芸術大学にて初演された。この作品は録音された具体音を中心に構成されており、音高を持たない現実音の構成によって有機的な音楽的流れを作ることを目的としている。その際、ジャズの即興における各パートの関係性が着想の元となっている。本論では、その具体的な手法について解説する。


「複数の種類のセンサを利用した音楽演奏システム”humosic”」
吉田紘希(九州大学大学院芸術工学府)・中村滋延(九州大学大学院芸術工学研究院)

現在、KinectやLeap Motionを始めとした様々なセンサを用いた音楽演奏システム及びメディアアートが製作されているが、それらの多くは一種類のセンサのみを用いたものである。そこで本作品«humosic»では、センサの中でも特にモーションセンサを複数種類用いることにより、筆者が製作したKinectを使用した音楽演奏システム«␣tial sampler»の表現をさらに拡張する。


11/2 <基調講演>

「20世紀作曲家における音色と音高」
水野みか子 (名古屋市立大学芸術工学研究科)

20世紀前衛作曲家のエクリチュールと思考を対照させて、音色概念の考察を試みる。作曲家たちは、timbre, tone color, sound, resonanceなど様々な脈絡で響きを論じたが、本発表では、 20世紀前半の例を垣間みたのちに、コンクレート音の聞き取りに関してメロディック/デュナミックに対するハーモニック次元として音色の色彩・豊かさ・厚みを論じたシェフェール、和声と音色の浸透関係をラージ・アンサンブルのエクリチュールとして書き込んだブーレーズやサーリアホなどを取り上げ、「音響オブジェ」を考察する。


“Historical music sources as testimony of compositional processes”
Laurent Pugin(Répertoire International des Sources Musicales [RISM] )

The Répertoire International des Sources Musicales (RISM) is arguably one of the largest collaborative efforts in the humanities, with more than 60 years of activity and countless people having contributed to it. It is a multinational, non-profit joint venture which aims for comprehensive documentation of extant musical sources worldwide hold in libraries, archives, monasteries, schools and private collections. The documents inventoried by the RISM are primary sources such as handwritten music manuscripts, printed music scores, writings on music theory, and libretti. The RISM inventory is an unparalleled resource for musicologists, music scholars and musicians alike.

Among the handwritten manuscripts inventoried in the RISM are thousands of manuscript autograph fragments and sketches. These manuscripts are of a unusual type because they show different stages in the composition process, with corrections or passage rewritings. Some of these documents contain only very brief musical ideas that composers used to note down whenever they came to them, such as the Beethoven stretch books. This material is often fragmentary, it is sometimes barely legible, and most of the time represents only small parts of whole works that could not be rebuilt and played from them. It is nonetheless extremely valuable and interesting since it provides us with a way to understand some aspects for the compositional processes and compositional habits of composers.

This paper will present an overview of the history and the current work of the RISM project. The content of the RISM inventory will be explained with a focus on autograph material and sketches. Finally, selected sources will be presented in the light of various musicological studies that used this material for trying to understand compositional processes of the composers.


“SIMSSA: Single Interface for Music Score Searching and Analysis”
Ichiro Fujinaga(藤永一郎) (Music Technology Area, Schulich School of Music, McGill University)

Musical scores are the central resource for musicological research. Our project, Single Interface for Music Score Searching and Analysis (SIMSSA), targets digitized music scores to design a global infrastructure for searching and analyzing music scores. Specifically, we seek to provide researchers, musicians, and others to access the contents and metadata of a large number of scores in a searchable, digital format. During the project, we will be developing prototypes for processing and accessing the scores by consulting closely music researchers, musicians, and librarians.


問い合わせ先: JSSA事務局 office[at]jssa.info
([at] を @ に置き換えてください)

 
home.txt · 最終更新: 2014/10/31 19:59 by t-kita
 
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